【necoの育児】妊娠高血圧腎症で管理入院|誘発分娩の流れと出産レポ

出産

これまで、妊娠してから管理入院に至るまでの経過や、管理入院が決まってからの1週間についてお伝えしてきました。

まだお読みでない方は、こちらの記事もあわせてご覧ください:

今回は、誘発分娩当日の流れを詳しくレポートします。
高齢妊娠で初めての誘発分娩。
不安と緊張の中で迎えた一日を、できるだけリアルにまとめました。

同じ状況の方や妊娠中の方の参考になれば嬉しいです。

🗒️ 前日説明されたスケジュール

✅ 検温
✅ 点滴ルート確保
✅ 朝食
✅ 荷物をまとめて部屋移動
✅ 診察
✅ 誘発剤(診察の結果によっては促進剤)使用
✅ (うまくいけば)陣痛 → 出産
✅ (陣痛にならなければ)翌日促進剤を使用

➡️ 医師からは「今日か明日には産まれると思います」と説明されました。

当日、実際のスケジュール


検温

点滴ルート確保
私は血管が見えやすい方なんですが、ビビリ体質のせいか「針を刺す瞬間に血管が逃げる」タイプらしく、何度か刺し直しになりました💦

朝食
手術ではないため、朝食はしっかり摂ってOK。
むしろ「体力を温存するためにも食べておいてね」と助産師さんに言われました。


荷物をまとめて、陣痛・分娩に備えた部屋へ移動。

陣痛室に持っていったもの

  • 飲み物(ペットボトル+ストローキャップ)
  • 小さなお菓子(エネルギー補給用)
  • スマホ・イヤホン・充電器

体を動かせない時間が長いので、スマホ+充電器は必須でした。

他、オススメされたもの

  • レッグウォーマー
  • テニスボール
  • ゼリー飲料

私はこれまで陣痛から出産までが比較的短く(1人目6時間・2人目3時間)だったので、「テニスボールって使うのかな?」と半信半疑でしたが、長丁場になる人にはかなり役立つそうです。

確かに腰?おしり?辺りを抑えるのに使うイメージ。立ち会ってる旦那さんがうまくできなくて助産師さんが代わる。っていう光景をドキュメンタリー番組とかで見たことある。


私の入院していた病院では、陣痛室がオープンスペース(カーテン仕切り)
よく医療ドラマで見るICUのような空間でした。
荷物置き棚と小さなテーブルがあり、モニターで赤ちゃんの心拍とお腹の張りをチェック。

出産時は「(基本は自力で)分娩室へ移動」との説明がありました。


NSTモニタリング開始

誘発剤を使うため、赤ちゃんの状態をモニターで常にチェック。
モニターをつけているので、基本的にベッド上で過ごし、トイレの際はナースコールでモニターを外してもらい、トイレから戻るとまたモニターをつけてもらいます。
ちょっと申し訳ない気がして、トイレに行くのを我慢してしまいました😅


噂の「内診グリグリ」😣
重たい痛みがありましたが、無言を貫き、静かに耐えました。子宮口は4cm。
入院前から3cmほど開いていたので、大きな変化はなし。


私の場合は37週0日。
子宮口は4cmでもまだ硬めとのことで、まずは子宮頸管熟化剤を使用して経過を見ることになりました。を柔らかくしてから様子を見て次のステップに進みましょう。という説明を受けました。

子宮口の状態と熟化剤の使用について

「子宮口4cm開大。子宮口熟化剤を使用します。それで様子を見ながら、次の薬を使うか検討しますね。」

そう伝えられて、薄いピラピラした膣剤を留置されました。
タンポンのように紐がついていて、万が一の時はすぐ取り除けるようになっています。
ただ…トイレに行くたびに気になって仕方ありませんでした💦

この熟化剤には「最大10時間留置、除去してから2時間の経過観察」というルールがあり(病院の決まりなのか、薬の仕様なのかは不明です)、
もし陣痛が来なければ、除去 → 様子見 → 問題なければ自室に戻る、という流れになります。


この熟化剤の使用には、同意書のサインが必要でした。
薬によっては筋肉への刺激が強く、子宮破裂などのリスクもあるとのこと。
(副反応や合併症の説明は必ずあると思います。)

「赤ちゃんのためとはいえ、やっぱり怖い」
そう思いました。みんなもそうですよね?

私は以前の記事でも触れましたが、上の子どもたちがいるため、
もしもの時の生命の優先順位については夫と話し合い、
「私 → 赤ちゃん」という順番にしていました。

🕙陣痛室での長い待機時間🕔

張りはあるけれど、自覚はほとんどなし。
何度も助産師さんから「張ってますね。痛みどうですか?」と聞かれましたが、
「言われると、生理痛みたいに感じるところはあるけど…あまり気にならないです」と答える私。

このやり取りを何度も繰り返しながら、
寝る→トイレ → 昼食 → 昼寝 → トイレ …のような時間を淡々と過ごしました。


同じ陣痛室では、
「痛い!」と叫んでいる人、
「一度帰って様子を見ましょう」と説明を受けている人、
「やっぱり無痛分娩に変えてください」とお願いしている人…。

オープンスペースなので、他の人の様子や声がリアルに伝わってきます。
人それぞれ、陣痛や出産の進み方って本当に違うんだなと感じました。

一方で私は、陣痛室にいるのに特に痛みもなく、
ただただ寝て過ごすだけ
陣痛の痛みよりも、「動けないことのつらさ」と戦っていました(笑)
ちょっと腰も痛くなりました💦

勤務帯交代。このままだと翌日の促進剤予定ですかね?なんて話をしつつ
日中以上に「張りますか?」「変わりないですか?」と聞かれました。
でもほぼほぼ日中と状況は変わらない。

時計は18:00ーー心なしか痛みが強くなったような気はするーー
助産師さんが何回目かに確認に来た時には、「少し骨に響くような痛みに変わりました。」
ちょっと痛みの種類が変わり、定期的にお腹が痛くなってきた気がしました。
それでも我慢できる程度、間隔は3〜5分程度、内診でも子宮口4cmから変わらず…

夕食が配膳されました。
お腹痛くなってきて食欲ないな…
内診しても状況は変わってない。陣痛まではいかないけど定期的にお腹は張っていてるな。というところで夕食がきたけれど、動いてなくて空腹感がない上に痛みがあるから食欲がない。
医師と助産師は少しでも食べて体力つけといてください。って言う。
わかるんだけど、今じゃないや。とちょっと横になってました。

夕食が運ばれてきたけど、食欲ないから先にトイレでも行こう。
「トイレ行ってきますね」とモニターを外してもらい…

戻ってモニターをつけてもらいながら、
「あれ?ちょっと痛いな。ごはんは後にしよう。」
そう思ってベッドに横になった瞬間——

急に、全身に電流が走るような激痛。

汗が一気に噴き出して
「え?なにこの痛み?超痛いんだけど!」と心の中で叫びながら、ナースコール。

助産師さんが来てくれて、
「全身に汗が出たと思ったら、急にすごい痛いです!」と伝えるのがやっと。
もう冷静ではいられず、若干パニック状態。


🚨陣痛急変、スタッフが次々に集結!

医師を呼んでくれたけれど、痛みはどんどん強くなる一方。
担当医が来て、大丈夫?と話しかけてくれてるところに、他の医師も次々にベッドサイドへ。

モニター上、胎児心拍が下がっていたらしく複数のスタッフが集まった様子。
痛みで若干パニックになって、多弁になってる私を見て
「酸素いきますか?」「ルートどこ?」と慌ただしい声。
「一旦、プロウペスもとりましょうか」
私は痛みでパニックになりながらも「ここにありまーす…」と腕を出す。
子宮頸管熟化剤も取り除かれました。

泣き叫ぶほどではないけれど、とにかく痛い。
痛みの波が腰から恥骨のあたりにぐーっと移動してきて、
お尻から何か出そうな感覚。


🏥子宮口、まさかの全開大!

「内診しますね」と言われ、
担当医が「さっき4cmでしたよ」と伝える声を聞きながら、別の医師が確認。

内診の痛みが強くて思わず「痛い、痛い😓!」と声が出てしまう。
でも、その瞬間に聞こえた言葉が衝撃でした。

「全開だね。分娩室に移動しましょう。」「ベッドで行きますか」

え、もう!? そんな感じ?分娩室に歩いて行けないよ?と思っていたけど、
スタッフは慌ただしく、ベッドで移動する準備
点滴ルートが引っ張られたり、移動で引っ張られて酸素マスクが外れたり。

それはもう慌ただしく、大勢で分娩室に移動しました。
「緊迫してたんだな」と振り返っても思います。

急な進展、出産までの経過

ベッドごと分娩室に移動した、いや運ばれた私。
まさかの分娩台に自分で移動してと言われました。
陣痛みたいに痛くない時間があればそれも可能だったでしょうが、ずっと痛い。

「ちょっと今無理です。」と呼吸を整えようとしているところにまた、お尻から何か出そうな感覚。
人もいたからなのか、私のタイミングというより「行くよー1.2.3」な感じで片足落としながらなんとか分娩台に乗る。というか乗せられました。

「もう産まれそう」と思う私に対して、「まだ待って🫷」な感じだったのと
痛みのせいなのか、気が遠くなるような感じがあって、目が閉じてしまう私に
「目、開けて〜」と何度言われたか。

気づけば、赤ちゃん産まれてました。でもすぐに泣かない。
むしろ見た感じに息してるように見えない。思わず手を伸ばしたものの、一瞬顔を見せられ「おめでとうございます」と言われたけど、抱っこさせてもらえませんでした。
おそらく赤ちゃんの保温とかできる台の方で処置?してるような様子を感じました。

少しして赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、「よかった、生きてた」と思ったことを覚えています。

赤ちゃんの産声が聞こえてホッとした瞬間、
「痛みもおさまったし、もう産みおわったんだ…」と一気に現実に戻りました。

ふと隣を見ると、ベッドの上には慌ただしさの名残が。
散乱したベッドの中からスマホを見つけて思わず苦笑。

「立ち会い出産希望してたのに…陣痛の連絡どころか、もう産まれちゃったわ😅」

助産師さんにお願いしてスマホを取ってもらい、夫に連絡。
電話で報告すると、
返ってきたのは「は…?」という半信半疑の返信(笑)

それもそのはず、ほんの数時間前までは“明日になるかも”って話してたんですもんね。
とりあえず面会できるとのことで、すぐに病院へ向かってもらうことに。

そして、急にどっと空腹を感じた私。
「ご飯って食べられますか?」と聞いてしまいました。

助産師さんが笑いながら
「まだ胎盤が出てないから、もう少し待ってね〜😅」と。

ああ、まだでしたか——
と、ちょっと恥ずかしかった瞬間でした。

🌸次回予告

次回は、
出産後の処置や赤ちゃんとのカンガルーケア、
そして立ち会いできなかった夫との再会について。
誘発分娩を経験して感じた正直な気持ち、
そして臍帯血保管を選んだ理由もお伝えします。
➡️出産レポ後編|カンガルーケア・夫との対面・臍帯血保管の選択

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