親子そろって運動会に野球にマラソンと、バタバタの秋を過ごしているうちに、前編からだいぶ間が空いてしまいました😅 今回は誘発分娩の”その後”──分娩後の数時間を記録します。
前回の記事はこちら👉妊娠高血圧腎症で管理入院|誘発分娩の流れと出産レポ
この記事でわかること:
- 産声が聞こえなかった直後のこと
- はじめての抱っこと、小さなカンガルーケア
- 胎盤の娩出と産後の出血
- 臍帯血保管──公的・民間の違いと、私が民間を選んだ理由
アラフォー高齢出産・妊娠高血圧腎症・管理入院を経ての出産。 同じように不安な気持ちを抱えている方の参考になれば嬉しいです。
赤ちゃん、生きてる?
急な陣痛から、気づけば出産に至っていました。 子宮口全開→出産まで一気に進み、あっという間の出来事。
でも――赤ちゃんの泣き声が、聞こえませんでした。 息をしているようにも見えず、「大丈夫なの?」という不安が一気に押し寄せてきました。
「産まれたよー」と顔を一瞬見せられ、 「おめでとうございます」と言われたものの、抱っこはできず。 今までの子たちは、産まれた瞬間に泣いて、臍帯を切って、胸に抱いて…までが”出産の流れ”でした。 でも今回は違っていました。
入院中に何度かあった胎児の異常、陣痛中に酸素マスクをつけられた時の「心拍が下がっている」という声が頭をよぎります。 ――この子、大丈夫なのかな。
処置台の向こうで吸引されたり保温されたりしている最中、ようやく小さな泣き声が聞こえました。 その瞬間、「よかった、生きてた」と心の底から思いました。
37週0日で誘発分娩となり、 自分では誕生日を選べなかった我が子。
2000g未満の、とても小さな赤ちゃんでした。
はじめての抱っこと夫との対面
諸々の計測が終わったあと、ようやく私の胸にやってきた赤ちゃん。 助産師さんが動画を撮ってくれたり、抱っこしている写真を残してくれたりしました。
すごく小さくて、細くて、どう扱えばいいのか分からないほど。 「壊れそうだな…」と感じながら、そっと腕に抱きました。
▶︎計測中の一枚(赤ちゃんが動いていて目盛は止まっていません😅)。
実際の出生体重は2000g未満でした。

その後、夫が到着。 兄弟たちは入れなかったので、夫だけが分娩室に入り赤ちゃんと対面。
夫は仕事柄、産まれたばかりの小さな赤ちゃんと接することが多く、3,000g前後で産まれた兄弟のときも「大きいね」と言っていたくらい。 でも今回は──「小さいね」とは言わず、ただ静かに抱っこしていました。 (その瞬間の写真を撮り忘れたのが、今でも悔しい😨)
小さなカンガルーケア
計測を終えた赤ちゃんは、再び私の胸の上へ。 ミャーミャーというか細い声で泣いていて、助産師さんが教えてくれました。
「赤ちゃんは目が見えないけど、匂いでおっぱいを探すんだよ」 「おっぱいの近くに抱っこしてたら、自然に吸いにくるよ」
小さすぎて私の乳首を吸うほどの力はなかったけれど、 一生懸命探そうとする姿がたまらなく愛おしかった。
自発呼吸も安定していて、「今日は一緒に過ごせそう」と言われ、 小さな生命の温もりを感じながら、夜を迎えることができました。
胎盤の娩出・出血🩸について
お腹が空いて「ごはん食べたい」と思った私ですが、 まだ胎盤の娩出が終わっていなかったため、 まずは「すべてを産みきる」ことに専念。(当たり前なんですけどね。)
赤ちゃんがバタバタの中スポーンと出ていってしまった感があった分、 「胎盤って、こんなに静かに出てくるんだ…」と 素朴な感想を抱きました。
ありがたいことに、胎盤が出たあとも出血は少量。 私は毎回、母子手帳に”出血量:少量”と書かれるタイプで、 もはやカウントするほどでもないくらい。
産後出血が多く大変だった、病院に転送されたなんて話を聞く中で、 「私の子宮?筋肉?血液の凝固機能?ちょっと優秀かも」と思った瞬間です。
胎盤と臍帯血のこと
胎盤が出てきたあと、医師から 「一応、検査に回しますね」と言われました。 パッと見た感じでは、胎児発育不全の明らかな原因はなさそうとのこと。
そして、「臍帯血(さいたいけつ)」の保管について。
実は、これは出産前にあらかじめ調べて、手続きを済ませていたこと。 第一子・第二子のときは保管していなかった私ですが、 今回は少し違いました。
妊娠中、臍帯血が小児がんや再生医療、発達障害の治験などに使われていることを知り、 「この子の誕生の瞬間にしか取れないもの」だと強く意識するようになりました。 妊娠中に何度も悩みながら、最終的に”民間の臍帯血保管”を選んでいました。
公的バンクと民間バンクの違い
妊婦健診のとき、何度か病院に相談しました。 「公的な臍帯血バンクなら調整できますが、民間の場合はご自身で手配してください」とのこと。
大学病院なので主治医は固定ではなく、その都度診察する医師によって温度差はありましたが、基本的な返答はみんな同じでした。
調べてみると、公的と民間は目的がまったく違いました。
- 公的バンク(提供):白血病など血液の病気の患者さんへの移植治療に使われる、すでに確立した仕組み。費用はかからない代わりに、提供した臍帯血を自分の家族のために使うことはできません。
- 民間バンク(保管):自分の子どもや家族のために、自費で保管しておくもの。期待されている再生医療への応用(脳性まひや自閉スペクトラム症などの治験)は、まだ研究段階です。
病院から「強くおすすめされる」こともなく、もらったのは赤十字の資料が数枚程度。 採取できるかどうかも、量や感染症の検査結果次第で変わるそうで、取れない人も一定数いるとか。
つまり明確な違いは──「お金」と「自分や家族のために使えるかどうか」。 民間バンクは”家族のために使える”分、費用は自己負担。 「日割りで見たらそんなに高くない」という宣伝を見ても、まとまった額を払うとお財布にはずしっと響きます。笑
私が臍帯血を保管すると決めた理由
それでも、私は民間の臍帯血保管を選びました。 理由は2つあります。
ひとつは、家族のがん罹患率が高いこと。 もうひとつは、子どもの発達への小さな不安があったことです。
診断には至っていませんが、少し自閉症傾向があり、 関わり方だけではどうにもならない部分も感じていました。
今後研究が進めば、臍帯血が小児がんや自閉症などの治療や支援の糸口になるかもしれない。そして今回が、私にとって最後の妊娠・出産。
「これが最後のチャンスかもしれない」──そう思ったのです。
兄弟間でも臍帯血が使える可能性があると聞き、 未来への小さな希望を込めて、保管を決めました。
無事に保管できたのか、契約までの流れや費用については、別の記事で詳しく紹介する予定です。
※臍帯血の再生医療への応用は、効果が確立した治療ではありません。保管を検討される際は、医師や各バンクの最新情報をご確認ください。私自身も妊娠中から調べ、実際に保管を経験した知人の話も参考にして決めました。
まとめ|産後当日に感じたこと
ジェットコースターのような数時間を過ごし、 全身の力が抜けたような、でも心は高ぶったまま。
疲れているはずなのに、 すぐそばにいる小さな命のぬくもりを感じて、 アドレナリンが止まらなくて――眠れませんでした。
- 産声が聞こえなかった数分間の不安と、泣き声が聞こえた瞬間の安堵
- 小さすぎて壊れそうだった、はじめての抱っことカンガルーケア
- 「最後のチャンスかもしれない」と選んだ、民間の臍帯血保管
この日感じたことを、忘れないうちに残しました。 同じように小さな赤ちゃんを迎える方の、心の準備に少しでも役立てば嬉しいです。

次回は、生まれた翌朝にNICU(GCU)へ入院することになった我が子のお話。小さく産まれた赤ちゃんの”その後”を綴ります🍀
▶︎ 続きはこちら



コメント