妊娠高血圧腎症で管理入院になったら、入院中は何をするの?赤ちゃんは大丈夫?──40歳・3人目の私は、35週の健診で尿蛋白2+が出て、翌日から管理入院になりました。
入院中、私の体は自覚症状がほとんどないまま。毎日していたのは、赤ちゃんの様子を見るNSTとエコーでした。36週に入るとNSTが長引くことが増え、エコーでは推定体重が33週の1900gから、入院後も2000g前後とほとんど増えていないことが分かりました。医師たちのカンファレンスを経て、37週0日の誘発分娩が決まりました。
入院が決まった健診の日のことは35週の健診で尿蛋白2+が出た日の記事に、持って行ったものは管理入院の持ち物の記事に書いています。
🏥 妊娠高血圧腎症の管理入院|体は元気、見守っていたのは赤ちゃん
入院中の検査は、ざっくりこんな感じでした。
- NST(赤ちゃんの心拍とお腹の張りをみる検査):毎日
- エコー:健診のとき以外にも、たびたび
- 尿蛋白・体重のチェック
血圧の薬はありませんでした。入院してからは血圧も下がっていて、今回の入院の決め手は尿蛋白2+だったようです。
尿蛋白は入院後に2+から1+に下がりましたが、体調の自覚症状はもともとほとんどなかったので、良くなっている実感はありませんでした。私の体よりも、お腹の中の赤ちゃんがどうなのか。入院中に気になっていたのは、ずっとそこでした。
妊娠高血圧腎症とは(ざっくり)
日本産科婦人科学会のページでは、妊娠高血圧腎症は「妊娠20週以降に初めて高血圧を発症し、タンパク尿も出る」もので、妊娠高血圧症候群の種類の一つとして紹介されています。赤ちゃんへの影響として、胎盤の機能が落ちて発育が遅れる(胎児発育不全)ことも挙げられています。
(参考:日本産科婦人科学会「妊娠高血圧症候群」)
私の場合、妊娠中期から腕のむくみや血圧の上昇はありましたが、尿蛋白はマイナスかプラスマイナスで「様子を見よう」という状態でした。診断までの経過は妊娠後期の記事に詳しく書いています。
📈 毎日のNST|36週から「もう少し様子を見ますね」が増えた
NSTでは、赤ちゃんの心拍と子宮の収縮を記録します。子宮収縮は定期的に出ていたようですが、私自身は自覚がほとんどなし。最初のうちは、胎児心拍も大きな問題なく終わることが多かったです。
ところが36週に入ると、「赤ちゃんしんどそうなサインが出ているので、もう少しモニタリングしますね」と言われることが増えました。しばらくして「医師に確認したけど、今は元気になっているので終了します」。そんな日がしばしばありました。
検査の時間が少しずつ長くなるたびに、不安は増していきました。機械からはギザギザした線しか出ていないのに「これで赤ちゃんの様子までわかるの?」と不思議に思いながらも、医師や助産師さんたちが読み取ってくれていることに安心もしていました。
MSDマニュアル家庭版では、ノンストレステストは20〜40分間の胎児心拍数を見て、「安心できる(reactive)」か「安心できない(nonreactive)」かを判断する検査と説明されています。安心できない結果のときは、さらに別の方法で赤ちゃんの状態を確かめるそうです。
(参考:MSDマニュアル家庭版「陣痛および分娩中の胎児心拍数モニタリング」)

波形の読み方や判断は、医師・助産師さんがするもの。ここに書いているのは、私が入院中に説明を受けた範囲です。
👶 エコーで「赤ちゃん小さめ?」|33週から体重がほとんど増えていなかった
入院前の健診では「大きさは特に問題なし」と言われていて、むしろ性別の話をよくしていた記憶しかありません。
ところが入院してから、「赤ちゃん小さめ?」と言われることが増え、私の頭の中は「???」状態。母子手帳を見返すと、33週で推定体重1900g、入院してからのエコーでも2000g前後。
「え、全然増えてない…?もしかして33週くらいから、もう発症してたんじゃない?」。今振り返ると、思い当たることがいろいろあります。
医師が何人も呼ばれた日
エコーのとき、「赤ちゃんの脳と身体の血流が逆転しているときがあった」と医師に説明されたこともありました。赤ちゃんの体に何かあって、血流を保とうとして起こることがある、という説明でした。時間を空けて診てもらったときには改善していて、最終的には「今は大丈夫」と判断されました。
思い返すと、そのときはバタバタと他の医師が呼ばれ、複数人で診ていた場面もありました。そんな状況だったのに不思議と嫌なことは頭に入ってこず、いいことばかり覚えているんですよね🤭
無意識に防衛反応が働いていたのかもしれません。都合のいい頭です😅
🗓️ 37週0日の誘発分娩へ|治療の基本は「妊娠を終わらせること」
入院にあたって、医師からはこんな説明を受けていました。
- 血圧が急に上がる可能性がある
- 胎盤の機能が落ちて、赤ちゃんの発育が遅れる可能性がある
- 妊娠高血圧症候群の治療の基本は「妊娠を終わらせること」
そのため、緊急時には帝王切開になる可能性もあると告げられ、麻酔科での説明、出血に備えた輸血の説明と同意書の記入もしました。私は以前に全身麻酔の手術を受けたことがあり、説明の内容に戸惑うことはありませんでした。ただ、独身時代の手術のときとは違い、自分が守らなければいけない命があるという責任感が重くのしかかっていた気がします。
NSTの結果、エコーでの体重や血流のこと。こうしたことを含めて医師たちの間で何度かカンファレンスが行われ、37週0日での誘発分娩が決まりました。
🛏️ MFICUでの入院生活|食事は半分、体重は3日で約3kg減
入院して数日後、大部屋からMFICU(母体・胎児集中治療室)の個室へ移りました。母体や赤ちゃんの状態をより厳重に見るための部屋で、「特別な管理下にある」という現実を強く感じました。
とはいえ、個室になって環境は大きく変わりました。シャワーが備え付けで、テレビもイヤホンなしで見られて、冷蔵庫も大きめ。面会やテレビ電話も周りを気にせずできるようになりました。病棟から出られないのは変わらなかったものの、少し快適に過ごせるようになりました。もちろん、快適さのために移ったわけではありません。「心配だけど、安心できる環境でもある」。そんな複雑な気持ちでした。
動かないと、お腹が空かない
食事は特に制限なく常食で、お菓子も自由。入院前はよく食べていた私ですが、活動量が落ちたせいか空腹感が少なく、病院食も美味しくないわけではないのに半分くらいしか食べられませんでした。入院前の自分は、思った以上に頑張って動いていたのかもしれません。
安静にしているとトイレに行く回数が増え、入院3日目には体重が約3kg減。それでも妊娠前からは+12kgで、目標よりややオーバー気味でした😅
家事から解放された「ボーナスタイム」
支えになったのは、家で留守番してくれていた子どもたちとの面会やテレビ電話、手伝いに来てくれた実母の存在でした。正直、家事全般から解放されたことは“ボーナスタイム”のようにも思えましたが…💦 それでも入院中に強く感じたのは、「守る命がある」という気持ち。
無事に出産できるかの不安よりも、その思いのほうがずっと大きく、私を支えてくれたように思います。
📝 まとめ|自分の体より、毎日見ていたのは赤ちゃんの数字
- 妊娠高血圧腎症で管理入院。自覚症状はほとんどなく、血圧の薬もなし。毎日のNSTとエコーで赤ちゃんを見守る日々だった
- NSTは36週に入ってから「もう少し様子を見ますね」と長引くことが増えた
- エコーの推定体重は33週の1900gから、入院後も2000g前後。脳と身体の血流が一時的に逆転していたこともあった
- 治療の基本は「妊娠を終わらせること」。カンファレンスを経て、37週0日の誘発分娩に決まった
- 途中からMFICUの個室へ。尿蛋白は2+から1+に、体重は3日で約3kg減ったが、良くなった実感はなかった
※この記事は体験をもとにした記録です。同じ診断名でも、経過や治療の内容は一人ひとり違います。気になる症状があるときや、治療・服薬の判断については、必ず主治医や医療スタッフにご相談ください。

次回は、いよいよ誘発分娩当日のお話。プロウペスを入れて、日中は変化なし…からの急展開です😊
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