【necoの育児】妊娠高血圧腎症で管理入院|NST・エコーと胎児発育の不安|体験談②

前回入院してからの家に残る家族のこと私の病院での生活のことをお話ししました。
💁‍♀️【necoの育児】妊娠高血圧腎症で管理入院|40歳・高齢妊娠の体験談①

妊娠高血圧腎症と診断され、管理入院となった私の体験をまとめました。
今回は、妊娠高血圧腎症とは何?と思われている方、赤ちゃんどうなったの?と心配してくださってる方へ「病気の基礎知識」と「私と赤ちゃんの経過」を中心に書いています。
同じように不安を抱える方の参考になれば嬉しいです。

妊娠高血圧腎症とは?(基礎知識と簡単な説明)

私が診断された病名について、まずは基礎知識を整理☝️
妊娠高血圧腎症とは、妊娠20週以降の新規発症の高血圧または既存の高血圧の悪化で、蛋白尿を伴うものである。(MDSマニュアル)と書かれてます。
「え?なに?」って感じですよね。

要は、妊娠に伴い高血圧になる→妊娠高血圧症候群
それに伴い、尿蛋白が陽性になる→妊娠高血圧腎症
そして、合併症には怖い病態がたくさんある。というのが簡単にまとめた結果📝

いやいや、簡単すぎでしょう。という方のために…
日本産婦人科学会のホームページでは、「妊娠20週以降に初めて高血圧を発症し、タンパク尿も出ますが、出産後12週までに軽快します。ただし、タンパク尿がなくても、肝臓や腎臓の機能障害、脳卒中や神経障害(子癇発作)、血液凝固検査の異常や血小板低下(血液凝固障害)、胎盤の機能低下による胎児の発育不全(子宮胎盤機能不全)などを認めた場合は、妊娠高血圧腎症と診断されます。」と記載があり、妊娠高血圧症候群の種類の一つとして紹介されています。(さらに詳しく知りたい方は、リンク貼っておきます)

私の場合は、妊娠35週の健診の時に尿蛋白2+で診断されました。
ただ、妊娠中の経過をお話しした時にも触れていますが、妊娠中期辺りからの上肢のむくみ、血圧の上昇は認められていました。
尿蛋白についてはマイナスの時もあればプラスマイナスの時もある、プラスではないから様子を見よう。という感じでした。
あとは、足のむくみがほぼない…上肢の浮腫も圧痕は残らない。
というところも引っ掛からなかった要因なのかな?🤔と振り返っても思っています。

入院にあたり説明されたこと(帝王切開・麻酔・輸血のリスク)

妊娠高血圧腎症で管理入院が必要になったとき、医師から詳しい説明を受けました。

  • 血圧が急に上がる可能性
  • 胎盤の機能低下による胎児発育不全の可能性
  • 妊娠高血圧症候群の治療の基本は「妊娠を終わらせること」

そのため、緊急時には帝王切開での出産になる可能性もあると告げられました。帝王切開では麻酔を使用する場合があるため、術前検査や麻酔科での説明、さらに出血に備えた輸血の説明と同意書の記入も行いました。

私は以前に全身麻酔の手術を受けたことがあり、両親も手術経験者だったので、説明内容に戸惑うことはありませんでした。
ただ、妊娠中に初めての管理入院となり、「急に入院って言われても…」「赤ちゃんは大丈夫かな?」という不安な気持ちは、言葉にしにくく胸の中で膨らむばかりでした。
独身時代の手術のときよりも、今回は自分が守らなければいけない命があるという責任感が重くのしかかっていた気がします。

入院後は、病棟内での安静生活がスタートしました。
食事は特に制限なく常食で、お菓子も自由。
入院前はよく食べていた私ですが、活動量が落ちたせいか空腹感は少なく、病院食も美味しくないわけではないのに、半分くらいしか食べられませんでした。
振り返ると、入院前の自分は思った以上に頑張って動いていたのかもしれません。

安静のせいかトイレに行く回数が増え、入院3日目には体重が約3kg減。
とはいえ妊娠前からは+12kgで、やや目標よりオーバー気味でした😅
尿蛋白は2+から1+に改善しましたが、体調の自覚症状はほとんどなく、改善している実感はありませんでした。

不安もありましたが、赤ちゃんが元気でいてくれることを信じて過ごすしかありませんでした。
あとは、家で留守番してくれていた実母や子どもたちとの面会、テレビ電話が大きな支えになっていました。

正直、家事全般から解放されたことは“ボーナスタイム”のようにも思えましたが…💦

それでも、入院生活の中で強く感じたのは「守る生命がある」という気持ち。
無事出産できるかどうかの不安よりもその思いの方がずっと大きく、私を支えてくれたように思います。

気になる赤ちゃんは?(NST・エコー・発育の心配)

入院中は毎日、赤ちゃんの心拍と子宮収縮を測定する**NST(ノンストレステスト)**がありました。
子宮収縮は定期的に出ていたようですが、私自身は自覚がほとんどなし。胎児心拍も大きな問題なく終わることが多かったです。

ただ、36週に入ると「赤ちゃんしんどそうなサインが出ているので、もう少しモニタリングしますね」と言われることが増えました。
その後「医師に確認したけど今は元気になっているので検査終了します」と言われることもしばしば…。

検査の時間が少しずつ長くなるたびに、不安は増していきました。
機械からはギザギザした線しか出ていないのに「これで赤ちゃんの様子までわかるの?」と不思議に思いながらも、医師や助産師さんたちが読み取ってくれていることに安心感も覚えました。

👉 補足
NSTでは、赤ちゃんの心拍の変化や子宮収縮との関係を観察します。
一般的に、赤ちゃんが元気なら心拍に「アクセラレーション(上がる動き)」が見られます。逆に、変化が乏しい場合や心拍が下がる「ディセラレーション」が続く場合は注意が必要です。

健診以外でもエコーをする機会が増えました。
入院前の健診では「大きさは特に問題なし」と言われていて、むしろ性別の話をよくしていた記憶しかありません。

ところが、入院時に「赤ちゃん小さめ?」と聞かれることが増え、私の頭の中は「???」状態。母子手帳を見返すと、33週で推定体重1900g、入院してからのエコーでも2000g前後

「え、全然増えてない…?もしかして33週くらいからもう発症してたんじゃない?」と、今振り返るといろいろ思い当たることがあります。

さらに、「赤ちゃんの頭と身体の血流量?血圧?が逆転している時があった」と医師に説明されたことも。
これは赤ちゃんの身体に何らかの異常があって血流を維持するために起こる現象とのことでしたが、時間を空けて再度診てもらった時には改善していたそうで、最終的には「今は大丈夫」と判断されました。
思い返すと、その時バタバタと他の医師が呼ばれ、複数人で診ていた場面もありました。

不思議なことに、嫌なことは頭に入ってこず、いいことばかり覚えているんですよね🤭
これって私だけでしょうか?都合のいい頭です😅

👉 補足
妊娠高血圧腎症では、胎盤の機能が低下することで赤ちゃんの発育が遅れる「子宮内胎児発育不全(IUGR)」が起こることがあります。
そのため、エコーでの推定体重や血流のチェックがとても重要になります。私も、この検査で「赤ちゃん小さめ」と指摘されることが増えました。

こうしたモニター異常やエコーの結果などを含めて、医師たちの間で何度かカンファレンスが行われ、37週0日での誘発分娩が決定されました。

入院して数日後、大部屋からMFICU(母体・胎児集中治療室)という個室へ移動することになりました。
MFICUは、母体や胎児の状態をより厳重に管理するための部屋で、そこでの生活は「特別な管理下にある」という現実を強く感じました。

とはいえ、個室になったことで環境は大きく変化。
部屋にはシャワーが備え付けられ、テレビもイヤホンなしで視聴でき、冷蔵庫も大きめのものが使用可能。面会やテレビ電話も周囲を気にせずにできるようになり、病棟から出られない制限は変わらなかったものの、少し快適に過ごせるようになりました。

もちろん、快適さのために個室へ移ったわけではなく、赤ちゃんや自分の体調をより慎重に観察・管理するため。
「心配だけど、安心できる環境でもある」そんな複雑な気持ちで日々を過ごしていました。


妊娠高血圧腎症と診断され、管理入院となった私の体験をまとめました。赤ちゃんの発育やNSTの結果に不安を感じつつも、医師たちの判断で37週0日からの誘発分娩に臨むことになりました。次回の記事では、実際の分娩当日のことを詳しく書いていきます。

ようやく赤ちゃんに会えそうです👶🍼

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