こんにちは、necoです。
赤ちゃんがNICUに入院していた時期、母乳が出なくて罪悪感を感じてたり辛い思いをしているママがいることを知りました。
私は幸い母乳は出ていたので、母乳量では困りませんでしたが入院中に「母乳バンク」というものを知り、少し悩みましたが、ドナー登録をしました。
「余った母乳、誰かの役に立てられるなら」「入院してお世話になってばかりで申し訳ない」という気持ちで始めたドナー登録。
情報を調べて登録することに比べると、費用も手間も思ったよりずっとハードルが低かったので、同じ気持ちを持っているママや、誰かの役に立てることを探しているママに知ってほしくてまとめました。
母乳バンクって何?
母乳バンクは、自分の子が必要とする以上に母乳がたくさん出るドナーから寄付された母乳を、低温殺菌処理・細菌検査・冷凍保管して、NICUの要請に応じてドナーミルクとして早産・極低出生体重の赤ちゃんに提供する仕組みです。
なぜ粉ミルクじゃダメなの?
週数がとても小さい超早産児の場合、腸がまだとても未熟です。ドナーミルクは赤ちゃんの壊死性腸炎などの疾病予防に役立つと言われています。
腸が未熟な赤ちゃんに人工乳を与えると壊死性腸炎のリスクが上がることがあり、週数が小さい子ほどドナーミルクが文字通り命綱になることがあります。NICUにいた時に初めてそれを知って、すごく衝撃を受けたのを覚えています。
ドナー登録の条件
主な条件はこちら(日本財団母乳バンクの場合)。
- 自分の子に必要な分を超えて母乳が出ること
- 産後1か月健診を終えてから登録可能
- 粉ミルクを使用していないこと
- 血液検査(HIV・肝炎・梅毒等)が陰性であること
- 輸血・臓器移植歴がないこと
- 少なくとも3回以上、計2リットル以上提供できること
「粉ミルク不可」という条件があるので、完全母乳または搾乳のみで育てているママが対象になります。
提供するのはあくまで「余剰分」。
赤ちゃんへの授乳を最優先にしたうえで余った母乳を寄付する仕組みです。粉ミルクを使っていないことが条件なのも、余剰分をきちんと確保するためと考えられます。
費用は?
ドナー側の費用負担はほぼゼロです。
- 診察・採血:無料
- 母乳の送付:クール便着払いで送れるので送料の自己負担なし
- 伝票等の必要書類:問い合わせで取り寄せ可能
同意書類は多めですが、撤回はいつでもOK。「やっぱり子どもに全部あげたい」「搾乳がしんどくなった」など、どんな理由でも途中でやめられます。
私の登録体験
冒頭にも書きましたが、NICUに入院中に母乳バンクを知りました。私の場合、赤ちゃんが小さくて搾乳して病院に届ける搾乳ぼが余る状態にありました。そこで、母乳分泌が少なくて困ってるママや小さく生まれた赤ちゃんのために「何かできることがあれば」と思い、退院後に登録可能な時期を待ってすぐに申し込みました。
登録後は何度か母乳を送りました。冷凍した母乳をクール便着払いで送るだけなので、手続き自体はそこまで大変ではなかったです。書類が多いのと、血液検査のために一度来院が必要なのはありますが、それ以外はほぼ自宅でできる感じです。
登録方法
日本財団母乳バンクの場合、まずWebの登録申請フォームから申し込みます。
申請後、数週間待つ場合もあります。診察を受ける病院・クリニックなどと調整をして受診日を決めます。先方から連絡が届きます(私のときは申請から数週間後でした)。
※施設に直接連絡するのはNGなので、必ず公式サイトから申請をしてください。
👉 日本財団母乳バンク:https://milkbank.or.jp/for-donors/
なお、もう一つの団体「日本母乳バンク協会」もあります。
登録施設が異なるので、自分の地域に近い方を選ぶのがおすすめです。
👉 日本母乳バンク協会:https://jhmba.or.jp/
ドナー登録から実際に母乳を送るまでの流れ
登録完了後の流れは、大きく「搾乳→保管→送付」の3ステップです。登録施設での説明を聞いて初めてわかることも多かったので、事前に知っておくと安心だと思います。
登録完了後にもらえるもの
登録施設の問診時に、搾乳に必要な物品一式をもらえます。搾乳用容器、母乳フリーザーパック、アルミ保冷バッグなど。費用はかかりません。
搾乳のポイント
- 搾乳前に手洗い+コットンで乳房を拭く
- 小さなゴミや髪の毛の混入に注意
- 搾乳器を使う場合は細かいパーツの洗浄・消毒に特に気をつける
カフェインに気をつけて
ドナーミルクを受け取るのはNICUの超早産・極低出生体重の赤ちゃん。カフェインを分解する力がとても弱いため、ドナーにはカフェイン摂取の制限があります。
- 1時間に50mg以上摂取した場合 → 2時間以上あけてから搾乳
- 1日200mgを超えた場合 → 24時間以上あけてから搾乳
コーヒー1杯(100mlあたり約60mg)を朝9時に飲んだ場合、11時以降なら搾乳OK、という目安です。完全にゼロにする必要はないけれど、できるだけ控えるのがベターです。摂取した場合はチェックリストへの記載が必要です。
保管方法
搾乳後はすぐに冷凍庫へ。菌の増殖を防ぐためです。
- 母乳フリーザーパックに搾乳日時・量を油性ペンで記入
- 平らに凍らせてから、清潔な袋に入れて他の食材と触れないよう保管
- パックに名前は書かない(個人情報保護のため)
送付の流れ
1〜2Lたまったら送付の準備をします。ただし搾乳日から3ヶ月以内という保管期限があります。量が少ない時期があって、送っていいか不安だったのでメールで問い合わせたところ、保管期限が近づいていれば量が少なくても送付OKと教えてもらえました。メールでやり取りできるので、わからないことがあれば気軽に聞いてみてください😊
- 搾乳チェックリストフォームに入力・送信(送付当日までに)
- 自動返信メールに届く「問い合わせ番号」を宅急便伝票に記載
- ヤマト運輸のクール宅急便(冷凍)・着払いで発送
- 平日午前中着で指定する
このチェックリストは送付のたびに毎回提出が必要です。私がやっていた頃は紙だったのですが、今はオンラインフォームになっているようです😊
なお、血液検査には有効期間があり、継続してドナーを続ける場合は再検査が必要になることがあります。詳細は登録時や公式サイトでご確認ください。
詳しくは公式サイトのドナー向けパンフレットに詳細がまとまっているので、そちらも合わせてチェックしてみてください。
👉 日本財団母乳バンク https://milkbank.or.jp/for-donors/
まとめ
母乳バンクのことを知ったのはNICUがきっかけでしたが、知ってよかったと心から思っています。
わが子がNICU・GCUでたくさんの方にお世話になって、(正直経済的に豊かなわけではないので)お金とかじゃなく何か返せないかな、自分にできることがないかな、という気持ちがずっとありました。母乳バンクへのドナー登録は、そんな気持ちを後押しする選択でした。
搾乳や消毒の手間があるのは事実で、捨てる方が楽な場面もあると思います。それでも「誰かの役に立てるかも」と思ったら、まず登録だけでも調べてみてほしいです😊
【参考サイト】
- 日本財団母乳バンク公式サイト https://milkbank.or.jp/
- 日本母乳バンク協会 https://jhmba.or.jp/

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