『夕食準備嫌だ!』から走り始めた理由

夕食づくりから逃げて、走り始めた話

夕方になると、いつもどこか憂うつになる時間があります。
それは、夕食の準備。正直なところ、毎日の献立を考えるのが面倒でたまりません。

ある日、特に何も思いつかず、ごはんを作るのが嫌だった私。
「今日、夕食どうする?」と夫に聞かれた瞬間、思わず心の中で「いや、あなたが作ってよ」とツッコミを入れました。
どうする?って、「今日の夕食、何?」じゃないの?と…(なんならそれを聞くあなたが作れ!って感じで)。

その時、なんとなく口をついて出た言葉が、

「ちょっと、走ってくる。」

結婚前は、身体を動かすのが好きで、学生時代のバレーボールチームの集まりに参加したり、ジムに通ったりとアクティブに過ごしていました。
でも結婚して出産・育児を経て、運動なんてまったくしていなかった私が、なぜかその日は玄関からスニーカーを履いて外へ飛び出しました。
夕食づくりから逃げたくて、ただそれだけの理由で。

でも、実際に走ってみると、びっくりするくらい体が重い。
結局、走れたのはたった15分、距離にして2kmほど。
息は切れるし、足は重いし、「これは無理だな」とすぐに思いました。

だけど、不思議と気持ちは少しだけスッキリしていたんです。
夕方の空気を吸いながら体を動かすだけで、ちょっと前向きになれたような気がして。
疲労感はもちろんありましたが、同時に、「以前はもっと走れていたのに、こんなに走れなくなるもの?!」という、自分の体力の低下と老化を恐ろしく感じました。

「もっと走れるようになりたい。」
そう思いながら帰宅すると、なんと夫がカレーを作ってくれていました(しかも美味しい)。


その日、走ることに逃げた私ですが、気づいたのは、逃げただけではなく、走ることで自分自身と向き合える時間を作れたこと。私は『走る』ことで、新しい自分を少しだけ見つけることができた気がしました。
neco

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