不妊治療の保険適用が43歳まで拡大され、「40代でも諦めないで」という声が増えている今。
私の区切りは、40歳でした。
治療はしない。自然に任せる。40歳までに授かれたら産む。世間の流れとは少しズレているかもしれないけれど、それが私たちの選んだ妊活のかたちでした。
38歳、娘の一言から始まった小さな揺れ
上の子たちが小学生になって、やっと自分の時間が持てるようになっていた頃。趣味のランニングを楽しんで、フルマラソンを本気で目指していた時期でした。
3人目なんて、考えていなかった。
でも娘が「妹がほしい」と繰り返すうちに、心の奥で何かが揺れ始めました。ちょうどその頃、職場でも親戚でも妊娠報告が続いて。「おめでとう」と言いながら、どこかで羨ましいと感じている自分に気づいたんです。
もしかして、私ももう一人欲しいのかもしれない。
そう気づいたとき、夫と相談して妊活を始めることにしました。
「40歳までに授かれたら産む」私が不妊治療を選ばなかった理由
これは、誰かに相談して決めたわけじゃなく、自分の中でそっと決めていたルールでした。
2022年から不妊治療が保険適用になり、気にならなかったといえば嘘になります。でも私にはこれまで自然妊娠の経験があって、「今回も自然に授かれるかも」という気持ちがどこかにありました。
40代での妊娠が簡単ではないことは理解していました。妊娠率の低下、流産率の上昇。数字を見て気持ちが揺れることもありました。それでも、「授かれば産みたい」という気持ちの中で、私の選択は自然妊娠を待つことでした。
これがすべての人にとって正しい選択だとは思っていません。不妊治療に挑戦している方、ステップを重ねながら気持ちが疲れてしまっている方。状況も気持ちも、ひとりひとり違います。
どんな選択でもいい。迷って、悩んで、自分で決めた選択を信じる。それが妊活の中でいちばん大切なことだと、私は思っています。
ランニング用のApple Watchが、まさかの妊活サポートに
もともとランニングの記録用に夫のApple Watch SEを借りていたのですが、使い勝手がよくて自分専用のSeries 8を購入しました。「やる気も装備もレベルアップ!」なんて笑っていたのですが、これが妊活にも思わぬ形で役立ちました。
Series 8には体温の自動記録や排卵予測など、女性の周期に関するデータを記録してくれる機能があります。基礎体温をつける、排卵日を予測するという地味な作業がどうしても続かない私でも、つけているだけで自動的に記録してくれるのは本当に助かりました。
日々の体調の変化を「感覚」ではなく「数字」で把握できるようになったことで、「体調不良と排卵期が重なっていた」「イライラしていた時期がちょうど月経前だった」など、気づかなかった体調のリズムが見えてくるように。ちょっとした不調のサインを早めに察知できたり、「今は無理せず過ごそう」と自分に優しくなれたり。
妊活中のメンタルに優しいガジェットだと、今では本気で思っています。
ただし、Apple Watchの体温測定は基礎体温とは異なります。正確性を求める方には、基礎体温の測定と排卵チェッカーの併用をおすすめします。
現在の最新モデルはSeries 11です。
なお、私はSEをラクマで売却した資金でSeries 8を購入しました。買い替えを検討している方はフリマアプリの活用もおすすめです。
排卵チェッカーについて
病院に通院している場合は使用日を指示してもらえます。薬局や通販でも購入可能で、使い方は妊娠検査薬に似ています。
「ゆるい妊活」でも、走り続けた
この妊活期間中も、朝ランは続けていました。走る時間が、心を整える時間になっていたと思います。
自分を追い詰めない。自然に任せる。そう決めたことで、妊活がプレッシャーではなく、自分の体と向き合う時間になっていきました。
そして40歳で妊娠、41歳目前で出産。
「これを妊活と呼べるのかな」と思うくらいゆるい取り組みだったけれど、それが私たちには合っていたのだと思っています。
世間の流れとは少しズレた選択でも、自分で決めた選択なら、それでいい。
同じように迷っている誰かの、小さなヒントになれたら嬉しいです。




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