お金が理由で、家族の「やりたい」を諦めさせたくない。
そう強く思うようになったのは、育休に入って、収入が大きく減る時期が2年近く続くと分かったときでした。貯金はある。でも今までどおり外食をして、習い事を続けて、欲しいものをすぐ買っていたら、たぶん足りなくなる。
だから「削らなきゃ」と思いました。でも実際に手をつけてみたら、やったことは我慢ではありませんでした。
この記事は、私がお金の勉強をしながら見直してきたことのまとめです。それぞれの詳しい話は個別の記事にありますが、ここには「なぜそうしたのか」を置いておきます。
この記事でわかること
・お金の勉強を始めたきっかけ(投資でも節約でもないところから始まりました)
・通信費・クレジットカード・知識で、実際に何をどう変えたか
・削ることが目的ではない、という着地
※本記事は2026年9月時点の情報をもとにした、私自身の体験談です。制度・料金・還元率の条件は変更される場合があります。特定の金融商品を勧めるものではなく、投資には元本割れのリスクがあります。判断はご自身で、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。
🧭 お金の勉強を始めたきっかけは、同僚のひとことだった
コロナ禍のことです。職場にたまたま投資をしている人がいて、コロナショックの話になりました。ギリギリのところで損切りして切り抜けた、というような話でした。
その流れでNISAを勧められました。半信半疑だった私に、その人はこう言いました。「証券会社やネット銀行の口座を開くこと自体には、リスクはないよ」と。
たしかにそうだな、と思いました。貯金では増えない。インデックス投資なら、長期間続ければ増える可能性が高いらしい。もちろん変動はあるので元本割れのリスクはあるし、コロナショックのようなことが起きなければ、という前提つきの話でもある——そう聞きました。
それなら一旦やってみようかな。そう思って口座を開いたのが始まりです。
ただ、正直に書くと——一緒に働いているとはいえ、その人に全幅の信頼を置いていたわけではありませんでした。だから、勧められた全世界株やS&P500に全部を振り分けることはできませんでした。こわごわ、少しずつ。
結果だけ見れば、全振りしておけばよかったと思うくらい値上がりしています。
でもこれは結果論です。同じだけ、逆に動いていた可能性もありました。投資は元本割れすることがありますし、あのとき私が慎重だったことを、今でも間違いだったとは思っていません。
そして、この値動きが気になって調べているうちに、投資のことだけでなく家計そのものを見るようになりました。それが、お金の勉強を始めた入口です。

投資の勉強を始めたつもりが、気づいたら通信費の明細を見ていました😅 実際に効いたのは、そういう地味なほうでした。
📊 やったことを、先に全部並べます
| やったこと | 変えたこと | 結果 |
|---|---|---|
| 子どものスマホ | 大手キャリアを選ばず、格安SIMで持たせた | 月293円で8ヶ月運用中 |
| クレジットカード | ポイント目当ての新規契約をやめた | 5〜6枚 → 3枚に |
| 知識 | YouTubeで学び、FP3級を取った | 独学+YouTubeで1週間、2026年1月に受験 |
| 考え方 | 目先だけでなく、将来まで見通して考えるようになった | ライフプランと予算を先に決めるようになった |
こうして並べてみると、まだまだできていないことがたくさんあるなと思います。それでも、家計を良くするためにできていることもあるな、とも思いました。
📶 安さだけでは決めない|同じ質なら安いほう、そうでなければ全体で見る
先に書いておくと、節約自体は今に始まったことではありません。結婚するより前、10年以上前から、固定費だけでなく食費もいろいろ試してきました。
育休中に変わったのは、やることではなく選び方のほうでした。
子どもが友達と遊びに行くようになって、スマホが必要になる。つまり出費は増える方向です。収入は減るのに。
こういうとき、以前なら「じゃあ我慢」か「仕方ないから払う」の二択でした。今は、その前に一度考えます。
- 同じ質のものなら、いちばん安いところを探す
- 質が違うなら、値段だけでなく、便利さや自分がかける手間・時間まで含めて考える
安さだけを追いかけて質が大きく落ちると、結局困るからです。安く済ませたつもりが使いものにならなくて買い直した、という経験は誰にでもあると思います。
子どものスマホは、前者でした。大手キャリアと同じ使い方を求めないのであれば、必要な連絡手段としては十分。それで月293円に収まりました。
▶ 小学生のスマホは月290円で足りる?日本通信SIMを8ヶ月使ってわかったこと
8ヶ月分の明細を全部載せています。実際にいくらかかったか、どこで上限を超えたか、上限設定で追加課金が発生しないようにした話まで書きました。
もう1台、楽天の株主優待でもらった回線もあります。こちらも子どもの連絡手段として使っているもので、通信費の支払いはありません。ただしこの優待では、私は1年分をまるごと失う失敗をしています。その話は別の記事にまとめる予定です。

固定費は、一度決めてしまえば何もしなくても毎月効き続けます。がんばりが要らないのが一番いいところ😊
💳 5〜6枚あったカードを3枚に|ポイント目当ての契約をやめた
恥ずかしい話ですが、以前の私は「今なら○○ポイント」に弱いタイプでした。新規契約でポイントがもらえると聞けば申し込み、還元率がいいと聞けばまた乗り換える。気づけばカードが5〜6枚ありました。
考えが変わったのは、お金の勉強を始めてから、新規入会でもらえるポイントは個人情報の切り売りでもあるという話を知ったときです。
知ったのは、YouTubeでお金の勉強をしているときでした。ポイントはタダでもらえるものだと思っていたけれど、こちらも何かを渡しているのだ、と気づいた感じです。
そこからは、必要なカードだけに絞ることにしました。今は3枚です。夫の分も含めた家計全体ではまだもう少しありますが、それでも半分以下になりました。
減らしてよかったのは、お金のことより気にすることが減ったことでした。
- 年会費がいつ発生するかを覚えていなくていい
- 「キャンペーンの条件を達成したか」を追わなくていい
- 「解約するならいつまで」を気にしなくていい
これがなくなっただけで、だいぶ楽になりました。
年会費無料が、いつも正解とは限らない
ただ、残した3枚のうち1枚は年会費が1,000円かかるカードです。新幹線のエクスプレス予約ができるカードで、これだけは無料になりません。
それでも続けているのは、こう考えたからです。
- 新幹線を年に1回以上使えば、指定席の差額だけで年会費の1,000円を上回る
- 予約や変更が手元で完結するので、単純に楽
「年会費無料のカードだけ残す」というルールにしていたら、これは真っ先に切っていたと思います。でも実際には、払ったほうが得で、しかも便利でした。
安いほうを選ぶのではなく、払う理由を説明できるかどうかで決める。カードでも通信費でも、やっていることは同じでした。
▶ 楽天カードと三井住友カードゴールドNLを使い分けてみた|年会費無料の条件と実際の使い分け方
残した3枚をどう使い分けているか、年会費が永年無料になる条件、そして改悪をきっかけに1枚解約した話を書いています。
📚 どうせ勉強するなら、と思ってFP3級を取った
家計を見ているうちに、知らない言葉が次々に出てきました。調べれば分かるけれど、そのたびに調べているのも効率が悪い。
それならどうせ勉強するなら、形に残るものにしようと思いました。
もともと勉強すること自体は嫌いではありません。定期的に講習会に参加して資格を取ることにも慣れていたので、自分がやっていることで取れる資格があるなら取っておこう、という感覚でした。
▶ 【体験談】育休中ママがFP3級に1週間で合格|独学×YouTube勉強法を公開
独学とYouTubeだけで、1週間。最初のやり方が失敗だった話も含めて、そのまま書いています。
YouTubeでの勉強も、FPの勉強も、結局いちばん残ったのは同じことでした。ライフプランニングが大事だということと、先に予算を決める必要があるということ。
これを知ってから、考える範囲が変わりました。
以前は「今月いくら使ったか」を見ていました。今は、目先のことだけでなく、この先どれくらいお金が必要になるのかまで見通して考えるようになりました。子どもの学費も、老後のことも、今の家計の延長線上にあるものとして見えるようになった、という感じです。
ちなみに次は簿記3級を、と言い続けています。言い続けているだけで、まだ手をつけられていません。やるやる詐欺です。

資格そのものより、家計の話を自分の言葉で説明できるようになったことのほうが大きかったです。
🎯 通帳の数字が増えるのが嬉しかっただけの貯金が、私に辞める勇気をくれた
ここまで読んで、計画的な人だと思われたかもしれません。でも全然そんなことはなくて、それが分かる昔の話をひとつ書かせてください。
就職していた頃、私は毎月10万円の先取り貯金をしていました。給料が特別多かったわけではありません。
目的があって貯めていたわけでもありませんでした。
通帳記入をすると、額がどんどん増えていく。それが嬉しかっただけです。投資のことなんて知りませんでしたし、貯めたお金を何に使うかも決めていませんでした。趣味みたいなものです。
そのうち、仕事を辞めたい気持ちが出てきました。もっと勉強したい気持ちも、ずっと同居していました。
ただ、仕事を辞めること自体があまり現実的だとは思っていませんでした。辞める理由がないからです。
それでも辞めたい気持ちのほうが大きくなってきて、あるとき思いました。……そうだ、進学を理由に辞めればいいんじゃないか。貯金は300万円以上ある。これならアルバイトをしながら学生をやっても、なんとかなるんじゃないか。
正直に書くと、こういう順番でした。立派な志が先にあったわけではありません。
でも結果として、受験して、合格して、大義名分ができて、私は仕事を辞めて進学しました。
そして学生になってからの旅行も、離れた地元への帰省も、親からもらったお金ではなく自分のお金でまかないました。もう成人しているのに、親のお金を使う気持ちにはどうしてもなれなかったからです。
あのとき思ったんです。
目的があって貯めたお金じゃなかったのに、いざ「やりたい」と思ったとき、それが「やれる」に変わった。
もしあの300万円がなかったら、私は「辞めたいな」と思いながら働き続けていたと思います。やりたいことをやれるタイミングは、いつでも来るわけではありません。時間は有限で、そのときにしかできないことがある。それは身をもって知りました。
今、私が家計を整えているのも、たぶん同じ理由です。
働きさえすれば、収入は増える。その安心感はあります。だからこそ、お金が足りるのなら無理に働くのではなく、今しかない子どもたちとの時間を大切にしたい。そして子どもたちの学費も、家族で出かけたり体験したりするお金も、「お金がないから」で諦めたくない。
節約は我慢ではなく、そのための準備です。
✅ まとめ|我慢するためじゃなく、選べるようにするために
- きっかけは同僚のひとこと。投資の値動きが気になって調べるうちに、家計そのものを見るようになった
- 安さだけでは決めない。同じ質なら安いほうを、質が違うなら便利さや手間まで含めて考える(子どものスマホは月293円、年会費1,000円を払い続けているカードもある)
- カードは5〜6枚から3枚へ。減ったのはお金より、気にすることの数だった
- FP3級とYouTubeでの勉強で残ったのは、ライフプランと予算を先に決めるという考え方だった
- 目的は節約ではなく、そのときが来たら「やれる」と言えるようにしておくこと

全部いっぺんにやる必要はありません。私も、効きそうなところから1つずつでした😊
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